MODE新人公演「春のエチュード」公演情報

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『春のエチュード』プログラム

3/27(金)19:00 『楽屋』
細川、いとう、小松、石川、白勢
Aプロ
『話してくれ、雨のように』
石井、白勢
『上野動物園物語』
松崎、尾崎
3/28(土) 14:00 『楽屋』
細川、いとう、小松、石川、白勢
Bプロ
『話してくれ、雨のように』
松崎、白勢
『上野動物園物語』
石井、尾崎
3/28(土)19:00 『楽屋』
細川、いとう、小松、石川、白勢
Aプロ
『話してくれ、雨のように』
石井、白勢
『上野動物園物語』
松崎、尾崎
3/29(日)14:00 『楽屋』
細川、いとう、小松、石川、白勢
Cプロ
『話してくれ、雨のように』
尾崎、白勢
『上野動物園物語』
石井、尾崎

2015/03/28

上野公園

『春のエチュード』の二日目が始まります。昨夜、無事幕を開けました。
写真は今朝の上野公園です。
ちょうどこの辺りをイメージしてオールビーの『動物園物語』を『上野動物園物語』に
翻案してみました。さすがにお花見の時期では成立しませんが、なんとなくこの上野
にしっくりくるなと思いました。大阪だと『天王寺動物園物語』ですね。あすこもぴったり
です。もとはニューヨークなんですがね。
舞台写真は昨日の朝の最終稽古からです。
今回の音響のオペはなんと私がやっています。十数年前、アトリエMODEがあった頃は
たまにやったもんですが、ちゃんとした劇場では初めてで、ドキドキしてます。ま、稽古中
はいつもやっていることなんですが。かの斎藤ネコ氏に「DJマツモト」と呼ばれてました、
カフカ・シリーズの時に。さて、そろそろマチネ公演の開演です。
 
松本修

2015/03/27

本日初日!

昨日の舞台稽古の写真の続き。
こちらの組ももっといけるはず。今日の初日が楽しみです。
いつものMODE公演とはまったくテイストの違う演目、タイプの違った役者たち、
桜もパッと咲いた上野。お花見ついでにぶらりと上野ストアハウスにお立ち寄り
下さい。

最終の舞台稽古より

稽古中に私が撮った写真を載せます。まずは『楽屋』から。
まだまだヌルイ体の使い方、美しくない立姿も散見されますが、
少しずつ良くなってきました。顔つきもまだまだですが、ちいとは良い顔も見せ始めました。
初日の舞台ではもっと輝くことでしょう。
 
MODE  松本
 

2015/03/22

演出家の独り言0321

テネシー・ウィリアムズの短編戯曲『話してくれ、雨のように』はページ数にして10ページのほんとうに短い戯曲で、上演時間は演出にもよるが20~30分くらいの作品である。寺山修司の『青ひげ公の城』に引用されているから、それでこのタイトルを記憶している方もおられるかもしれない。劇中では取りたてて何も起こらない。ニューヨークの安アパートに住んでいる若い男女がぼそぼそと喋っているだけ。長ーいト書きがある。「女は手に水のコップを持ち、小鳥が水を飲むときのように、少しずつギクシャクとすすり込んでいる」とか「二人の孤独な子供が互いに友だちになりたがっているときに見られるような、ある種の丁重さ、ある種のいたわりと堅苦しさがうかがわれる」といった、ナイーヴな記述が長々とある。また、たくさんの「音」に関するト書き。窓の外の雨や風の音、隣室から聞こえる音楽、これくらいならまだしも、コップを窓辺に置いた時の音、窓の外をかすめ飛ぶハトの羽ばたきなど、もう神経症と言えるくらいの細かい記述。じっさいの舞台でそれらを忠実に再現することはほぼ不可能だろう。しかし、作者の表現したい世界がとても良く伝わる。ま、ビョーキの世界ですね。演じる役者がそれをどれだけ感じ、ビョーキになれるか、とても難しいテキストだが、チャレンジしてもらいたくてやっている。なんというか演技をプラスしていくのではなく、削いでいく方向で役を作らなければならない。こういうお手軽には成立しそうにないテキストを繰り返し稽古してると、ドラマ・スクール、やっている意味があるなあと思う。受講生はどう感じているのかは別として。

MODE  松本

稽古場より0321

こんにちは。演出助手の村野です。


昨日で、稽古場撤収。
その前日の一昨日、稽古場飲みをしました。


先週に入ってから、発表会のための稽古がメインになりました。
みんなそれぞれ自分の出演する作品のことで手一杯で、
あまり他作品の稽古を見る余裕はなかったのですが、
一昨日の通しで、初めて全パートを見る、自パートを見られることになりました。
通し後にフリートークをして、感想などのシェア。


緊張と追い込まれの日々を送っていたところに、空腹でアルコールが流しこまれたからさあ大変。
普段は物静かな石川がぶっ壊れました。写真参照。既に記憶は飛んでいます。
他にもちょっと公開をはばかられる写真がたくさん。
ガス抜きを通り越して、大暴発してました。


芝居はだいぶ面白くなってきています。
明日から劇場入り。そして舞台で稽古が続きます。
こっからがまた踏ん張りどき。

本番が楽しみです。

プログラム変更のお知らせ (3/29 Cプロ)

作品の都合上、出演者が一部変更になりました。
3/29が、「Cプロ」になりました。


3/27()
19:00
『楽屋』
細川、いとう、小松
石川、白勢
<Aプロ>
『話してくれ、雨のように』
石井、白勢
『上野動物園物語』
松崎、尾崎
3/28()
14:00
『楽屋』
細川、いとう、小松
石川、白勢
<Bプロ>
『話してくれ、雨のように』
松崎、白勢
『上野動物園物語』
石井、尾崎
3/28()
19:00
『楽屋』
細川、いとう、小松
石川、白勢
<Aプロ>
『話してくれ、雨のように』
石井、白勢
『上野動物園物語』
松崎、尾崎
3/29()
14:00
『楽屋』
細川、いとう、小松
石川、白勢
<Cプロ>
『話してくれ、雨のように』
尾崎、白勢
『上野動物園物語』
石井、尾崎

2015/03/19

演出家の独り言0319

清水邦夫の『楽屋』、この戯曲はあまりに有名で、あまりに多くの劇団や劇場で上演されているので、これまではいっさい触れずにいた。ワークショップなどのテキストとして採り上げたこともない。ところが昨年、教えている近畿大学の舞台芸術専攻の実習公演の演目の候補に挙がってきて、何十年ぶりかで再読する羽目になった。1970年代後半までは辛うじてあった「新劇」、そしてまだ居た「新劇俳優・プロンプター」の存在を背景にしているから、現在そのままで上演することにはちょっと抵抗があるものの、新人俳優の訓練のためのテキストとしては良いかもしれないと思った。なにせ、登場人物は女四人だから、圧倒的に女性の比率が高い演劇学校やワークショップなどの現場には打って付けの戯曲である。そして、これをやるためにチェーホフやシェークスピア、三好十郎などについて少しはお勉強しなくてはならないので、演劇の「教科書」として相応しい。ただし、プロンプターという存在や戦前・戦中の俳優、劇中劇の題材など、今やるにはやはり違和感はある。『楽屋・21世紀ヴァージョン』が出来ないものかなあ、と思いながら稽古している。

MODE  松本修

2015/03/18

演出家の独り言0318

オールビーの『動物園物語』は70年代半ばに演劇を始めた時の必読戯曲のひとつだった。一度は読んだことがあるし、舞台もたしか二つくらいは観たような気もするが、その内容ははっきりと覚えていない。とくに興味を惹かれた作品ではなかったことは確かだ。今回、男二人の場面のワークショップのテキストを探していた時に、男優二人の顔を見ていてふと浮かんだのがなぜか『動物園物語』。稽古場に戯曲のコピーを持って行き、役者二人に声に出して読んでもらったのだが、あ、これはいける!と瞬時に思った。この戯曲、なにか古臭いもののように勝手に思い込んでいたのだが、いやいやまだまだ鮮度を失っていない。というより、現在の日本を考えるとむしろ極めて「普通の会話」がそこではやり取りされている。「普通の会話」とは「一方通行的な、意思疎通のない会話」という意味だ。かつてこれらを称して「不条理な会話」と呼んだのだが、現在においては取りたてて「不条理」というほどではなく、ここで交わされる会話だけでなく、最後に起る「事件」すらもしごく真っ当な出来事のように思える。いまや巷にはもっと不条理で不可解なことがありふれている。今回はオールビーの原作を基に『上野動物園物語』として、翻案した。違和感なくすんなりと日本に置き換えられたような気がする。

2015/03/16

演出家の独り言0316

こんにちは。MODEの松本修です。
「MODEドラマスクール」なるものを2月の半ばからやってます。ふだんのMODE公演で使うテキストとは異質な戯曲を「教材」として使ってます。このところずっと続けてきた、カフカやチェーホフとはずいぶん違ったタイプの題材です。清水邦夫『楽屋』、エドワード・オールビー『動物園物語』、テネシー・ウィリアムズ『話してくれ、雨のように』などをベースにして演技のワークショップを重ねてます。
で、この度その試演会を行ないます。「MODE新人公演」として、3月27日(金)~29日(日)の3日間、上野ストアハウスです。詳細はホームページにチラシを掲載してます。ぜひ、覗きに来てください。受講生は現在、8人。全員、MODEは初参加の面々です。もうすぐ、10日後には本番ですが、今日から、ドラマスクールの現場の報告をちょこちょこ報告します。
どうぞよろしく!

MODE  松本修

2015/03/15

稽古場より0314

こんにちは。演出助手の村野です。

さて、連日稽古が続いております。
発表会の配役とテキストも決まり、みんな必死に台詞を入れています。

面白いな、というか、過酷だな、と思ったこと。
テーブル稽古、いわゆる本読みは、稽古内ではあまり行わないこと。
座って本読みを繰り返していると、「動いて入れろ」と怒号がとびます。

台詞は、生きた音声言語です。
経験値の浅い役者が、本読みをいたずらに繰り返してしまうと、
書き言葉としての暗記に陥ってしまいかねない。
そうならないためには、身体を通して発語する、そしてそのように戯曲を読む習慣をつける必要があるのだな、と思いました。

写真は、テキストを虚ろな目で眺める石井くん。
稽古を重ねていく中で、この虚ろさが、不思議な味わいを醸し出してきました。

明日から、実寸のとれるスタジオにお引越しです。

2015/03/14

稽古場より0313


こんにちは。演出助手の村野です。


2月の半ばから稽古が始まり、1カ月が経とうとしています。
「三人姉妹」から始まり、「かもめ」、「動物園物語」、「楽屋」、そしてテネシー・ウィリアムズの短篇へと、
様々なテキストを稽古してきました。
稽古開始時に場面を指示され、30分後にはテキストを持たずに立ち稽古。
はい、かなり過酷なワークを続けてきております。


今週に入ってからは、発表会のための稽古へと、徐々にシフトしてきています。
自主稽古タイムもあるのですが、各人かなり追い込まれた状況になってきています。


写真は、なぜか壁に向かって読みあわせをする細川女史といとうさん。
いとうさんは、静岡からの参加です。


配役も決まりましたが、一瞬たりとも安心できません。
生き延びて、みんな。


明日もまた稽古です。

2015/03/11

稽古場日記スタート

こんにちは。MODEドラマスクールです。

これからこのブログで、稽古場のことや、フレッシュな出演者の情報、
そして時には「演出家の一人言」など、
様々な情報をお届けしてまいります。

よろしくお願いいたします。